どう転んでも幸せな結末にならないし、何なら転の部分が予測できるだけに、妙に日常パートを読み進める手に緊張感がある。
早く終わらせたい気持ちと、辛さを一気に受ける衝撃を避けたい気持ちが混ざって、結局いつもと変わらないペースで文字送りをする。
気になって仕方ないぶん、作品にのめり込んでいる感覚があって、ふと壁の時計を見たときに、今が逆にフィクションなんじゃないかと、明日いつものように朝起きるのが、なにかの例えや冗談なんじゃないかと一瞬誤解する感覚がある。
昔、家のベッドで小説を読んでいるときの感覚がフラッシュバックしてきて懐かしくなった。その感覚が消えてないことにも気づいて、嬉しくなった。
いつもより3、4時間はやく天井の照明を消して、ベッドの中で作品を読む習慣がある。夏でも冬でもカーテンを閉めて、部屋の明るさを固定している。そうして時間帯を固定すると、ノイズが無くなって集中できて良い。
セーブスロットの時刻表示がノンブル代わりになって、いつもそれでどのくらい進んだか測っている。
このスタイルに慣れてしまって久しいけど、ちゃんと書いたことなかった気がした。